タオルができるまでには、たくさんの工程があります。
杉野綿業では、30年以上タオルづくりに携わるベテランから次世代を担う若いメンバーまで、各工程それぞれのポジションで課題に取り組み、チームワークでタオルをつくっています。
人が使うものだから、人の手と、人の技と、そして人の想いで紡がれたものを届けたい。
わたしたちの想いはひとつです。
整経(せいけい)は、綿糸を織機にかけるために約3000本もの大量の糸を「伸べ(ビーム)」と呼ばれる糸巻機に巻いていく作業で、タオルづくりのスタート地点であり、めざすべき品質を定める重要な工程です。
整経での出来・不出来がタオル全体の品質や後工程の稼働率、生産量に大きな影響を及ぼします。
杉野綿業では、30年以上この工程に携わってきたベテランが、熟練された技術を若い世代へ引き継ぎ、この工程を支えています。
製織場では、整経から届いた伸べを織機にセットし、1本1本の糸を正確に繋いでいきます。また、工場内の温度・湿度から日々のメンテナンスなども専門的な知識を持って対応しています。
いつ誰が、どのロットでつくっても、一定の品質を保ったタオルをつくることができる。そんな環境づくりを目指しています。
原糸で製織したタオルは、油脂分、蝋質、ベクシン質が付着し、水をまったく吸わない状態です。それを、染工場で熱練の職人が精錬漂白、染色すると、吸水性に優れた風合いの良いタオルへ生まれ変わります。
染工場で加工されたタオルは「ミミ」と呼ばれる両サイド部分、「ヘム」と呼ばれる部分を縫製します。その後、検品スタッフの目視により、パイル抜けや織り傷、汚れや傷みなどがないか、全ての製品を入念に検品し、検針機に通します。品質などに問題が見つからなければ、ひとつひとつの製品を丁寧に手作業で梱包していきます。
営業担当は、お取引先様からいただいたお声を製造部門のスタッフと共有しながら、よりお客様に喜んでいただけるタオルづくりへとつなげています。